募金活動 豆知識2
water

物知り友人に、募金活動についてもう少し詳しく説明してもらいました。ご参考までに。

1. 寄付はTax deductibleにできる場合とできない場合がある。100%Tax deductibleなのは、赤十字とUnicefのどちらか。(他にもあるかもしれません・・・・)日本領事館への寄付などは、Tax deductibleにならない。ちなみに課税で$50払うのと免税で$60払うのが一緒くらいらしい。

2. 募金活動をする場合、ドネーションフォームを用意するといい。
赤十字の場合は、
1,「acknowledgment」を各自に送るためにドネーションフォームがあって、そのフォームに寄付者の名前を書いてもらう。
2,募金活動後、そのファームとお金もしくは、チェックを赤十字に送る。
3,お金を受け取った赤十字は、「acknowledgment」をリストに名前を書いてくれた人のところへ郵送してくれる。

免税にするには、直接、寄付者が赤十字に寄付しないといけないらしいです。
友人から赤十字から取り寄せたフォームをもらいました。
ドネーションフォーム
地震についてのフライヤー

ただ$1寄付した・・・・というような人には、特に必要がないかもしれません。
赤十字に寄付するなら最終寄付者の人には、このフォームを用意してもいいかもしれません。

以上、友人からの情報でした。

下記も知人からの情報です。

”赤十字は、東北地震へのファンドは十分にあるのでこれ以上の義援金は必要ないと判断した、という情報が国際赤十字連盟(International Federation of Red Cross and Red Crescent Societies)に載っているようです。

今日の午後、友人が確認のためにAmerican Red Crossへ電話しました。Red Cross本部では直接話せず、結局、ローカルのシリコンバレーのAmerican Red Crossで東北地震へ募金すれば、現段階では他に回ることはないということが確認ができたそうです。この災害に必要な募金金額のマックスも聞いてみたそうですが、まだ決まってないそうです。まだ早い段階で、復興にいくら掛かるかも分からない、プラス日本もそこまで手が回らない状況にいるから、という事です。”
 
そして今日も途方にくれる」より。

・・・・・・・・・・

次も友人からの情報です。3/20頃にメールで転送してもらった放射線情報です。こちらもご参考までに。




皆様

北海道大学の金子と申します。

今回の福島第一原子力発電所に関していくつか投稿があったので、私がビジネススクール関係の同級生から受けた質問を中心に、不要な恐怖を感じないために必要な情報をまとめたメモをお送りいたします。長文なので興味のある方のみお読みください。

一般の方が正しい判断をしていただくために必要な情報を提供することが目的なので、直感重視で正確さには目をつぶっています。また時系列に従って書き加えていった事から、すでに心配しなくてよい事柄も含まれています。

私は原子力工学で博士号を取っており、専門は放射線計測です。2000年に発生したJCO臨界事故当時は同じ東海村にある旧日本原子力研究所に勤務しておりました。現在、北海道大学で放射線計測関係の教育・研究をしています。

福島第一原子力発電所の事故ですが、2011/3/18から3号機に対する地上からの放水作業が順調に進み始めたようなのでかなりほっとしております。まだ予断は許しませんが、最悪の事態は免れつつあるようです。

内容は下記の通りです。

?放射性物質がまき散らされているようだけど、何に気を付ければよいのか?

?食べ物から放射性物質が検出されたようだが大丈夫か?

?原子炉の状態はどの程度危ないのか?

?-1 原子炉の状況について

?-2 使用済み核燃料プール



< ?放射性物質がまき散らされているようだけど、何に気を付ければよいのか? >

風向きや天候に作用されるので非常に大雑把ですが福島県以外の方は、赤ん坊を含めてナーバスになる必要はありません。線量率が数μSv/h(新聞の表現だと毎時数μSvです)以下の所ではこの記述が適用になります。

現在、原子炉および使用済み核燃料プールから放出されている放射性物質は131ヨウ素、133キセノンが中心で137セシウムが少し含まれます。キセノンは希ガスなので体内に蓄積する心配はありません。ヨウ素は甲状腺に集まるので、原子炉周辺にいる乳幼児や妊婦はあらかじめヨウ素剤を服用して甲状腺をいっぱいにし、放射性物質である131ヨウ素が蓄積することを防ぎます。ヨウ素剤は副作用がある事と40歳以上では飲んでも効果が無いことが知られています。素人が勝手にヨウ素剤を服用する事は危険です。またイソジン等を飲んでも体に悪いだけなのでやってはいけません。以下、ヨウ素剤に関するホームページです。

http://www.remnet.jp/lecture/b03_03/1-3.html

普段から我々は放射線がたくさんある環境で生活をしており、我々の体からも1秒間に4000~6000の放射線が出ています。これは食べ物によって体内に蓄積した40カリウムと14炭素によるものです。食べ物の他宇宙線や地面などから、年間平均で2.4mSvの線量を我々は浴びています。インドや中国など場所によってはこの10倍程度の放射線を浴びる地域がありますが、影響はありません。μSvに直すと、m(ミリ)=10^-3、μ(マイクロ)=10^-6なので2.4mSv = 24000μSvになります。人間は10 Sv程度の放射線を浴びるとほぼ100%死にますが、250mSv(=0.25Sv)以上にならないと観測出来る影響が出ません。これは、このレベルになってようやく人間の放射線防御機構が追い付かなくなることを意味しており、かなり高い放射線防御機能が備わっていると考えることも出来ます。

テレビなどで報道されている線量率を見ていると、関東北部の室外で0.数μSv/h~数μSv/hまでです。仮に原子力発電所の事故が1か月続き、1μSv/hの線量率の場所にずーーーーーっといたとすると、

1μSv/h×24時間×30日=720μSv

の線量を被ばくしたことになります。

線量率と線量の関係は、自動車で走った時の速度と走行距離と同じだと思ってください。時速:km/hに時間をかけると走行距離:kmになりますよね。線量率で騒いでも(瞬間最大風速のようなもの)はっきり言って無意味で、走行距離:kmに当たる線量Svがいくつになったかが重要です。

話を戻します。720μSv=0.72mSvですから、通年で浴びる分に加えて3か月分の線量を余計に浴びたことになります。直接的な影響が出るのが250mSvからなのでまあ、全く影響は無いでしょう。癌などの影響(確率的影響と言います)も実質的には無いものと考えていいでしょう。実害の無い放射線影響を心配するストレスの方がはるかに影響があるので、無駄なことを心配する事はやめましょう。

とは言え無駄な被ばくをしても得をすることは無いので具体的な対処法をまとめます。テレビでも言われていますが、基本的に花粉症対策と同じでO.K.です。放射性物質は「埃」について飛んできます。福島や茨城北部、宮城の方で気になる人は、外出する際は肌をあまり露出させないようにして、マスクや帽子をかぶるとよいでしょう。さらに家の中に「埃=放射性物質」を持ち込まないようにすることが重要です。外から家に戻ったら、玄関の所で外套を叩いて埃を落とし、玄関に置いたビニール袋に入れるといいでしょう。次に外に出る際には袋から出して同じ服を使ってよいことは言うまでもありません。基本、「埃」なので手洗いやうがいも有効です。叩けば落ちるし、洗えば流れるのが放射性物質です。「放射性物質=埃」と思って対策を取ってください。これらの物質は埃にへばりついているので、地面に一番多く広がっています。もし仮に線量が高い場所に入る可能性があるときは水で流して除染しやすい長靴などを履くと良いでしょう。家に入る前にザーッと水をかければ玄関を汚さずに済みます。あと、線量率が高い原発近くでは、雨が降ると埃と一緒に放射性物質が落ちてくるので、その時は外出しない方が良いでしょう。

ちなみに131ヨウ素は半減期:8.1日、133キセノンの半減期:5.2日なので、この2つは事故が収束して2か月も経つと実質的に消えてなくなります。137セシウムは半減期が30年ほどあるので大量に放出された場合、長期的にはこちらが問題になります。筑波にある産総研の測定データを見ると、137セシウムはヨウ素の3%強しか出ていないので今と同じ放出状況で終息すればまず問題ないと思います。

http://www.aist.go.jp/taisaku/ja/measurement/index.html



< ?食べ物から放射性物質が検出されたようだが大丈夫か? >

今日(3/19)、福島の牛乳とホウレンソウから基準値以上の放射性ヨウ素が検出されたという報道が出ました。繰り返しになりますが、今放出されている放射性物質は大部分が揮発性の高い物のみで、半減期の短い131ヨウ素が中心です。後述する137セシウム以外では131ヨウ素の半減期が最も長く8日で、原子力発電所からの放出が止まれば3か月経つと1/1000程度になり、実質的になくなります。10半減期とすると、8日×10=80日で計算すると、

 1/2×1/2×1/2×1/2×1/2×1/2×1/2×1/2×1/2×1/2 = 1/1024

になります。今は食品衛生法の基準を超えていますが、原子力発電所からの放射性物質の放出が停止すれば半月も経てば基準以下になり、3か月も経たずに通常の状態に戻ることが分かります。

一つ気を付ける必要があるのは半減期30年の137セシウムです。セシウムは純粋な状態では極めて反応性が高い低融点金属です。核燃料の中ではほとんど化合物を作っていると思います。先日のメールで参照した筑波にある産業技術総合研究所のデータを見ると、半減期の長い137セシウムは131ヨウ素の3%程度以下です。ここ数日の事故対応の進み方を見ると、この後、137セシウムの残留放射能を気にする必要のあるような放出のされ方はまずないでしょう。

余計な話かもしれませんが、過去の原水爆実験が頻繁に行われた1950~60年代は膨大な量の137セシウムと90ストロンチウム(こちらも長半減期)が全世界にばらまかれています。当時、東京在住者の歯から137セシウムが測定出来たと昔授業で聞いたことがあります。

ここ数日の新聞やテレビの報道を見ると、「今は基準値を超え摂取すべきでない事から一次的に出荷停止とする。ただし、原子力発電所の事故が終息すれば短期間で残留放射能の影響は無くなるので心配はない」という最も伝えるべきことが伝わっていないように感じました。いずれにせよ、事故が終息した後、福島を中心に宮城、茨城は大きな風評被害を受けるでしょう。ひどい風評被害を目の当たりにしたJCO事故経験者として、心が痛みます。これを読まれた方は、風評被害は無知から発生することを認識していただければと思います。文部科学省も数年前からこの状今日を改善する必要性を感じ、小・中学校で放射線に関する教育を立ち上げようとしています。


< ?原子炉の状態はどの程度危ないのか? >

話を簡単にするため原子炉の話を先にやり、そのあと危険度の高かった使用済み核燃料プールの話をします。

 ?-1 原子炉の状況について

原子力発電所の事故として皆さん誰もが知っているのがチェルノブイリの事故です。これは黒鉛チャンネル炉という、もともと原爆用のプルトニウムを生産するために作られた原子炉を発電用に転用したものです。この炉は運転中に燃料棒を抜き差ししてプルトニウムを効率よく生産することを主目的として作られたため、事故時に放射性物質の拡散を防ぐ原子炉格納容器がありません。チェルノブイリ原発事故は反応度事故と呼ばれるもので、原子炉の出力が急上昇したため燃料棒が融け、蒸気爆発とそれに続く水素爆発によって原子炉が内部から破壊されました。その後、黒鉛火災が発生し核分裂生成物を大気中高く舞い上げ、広範囲にわたる重篤な放射性物質による汚染を引き起こしたというのが一般的な解説です。ただし、黒鉛火災については仁科先生という炉物理の大御所が授業中否定していた記憶があるので違うかもしれません。

今回の福島第一原子力発電所で使われている軽水炉はチェルノブイリのような反応度事故は原理的におきません。例えれば、ジャンボジェット機が宇宙に行けないのと同じです。負の反応度といいますが、専門的になるのでやめておきます。

軽水炉で起こり得る最も重大な事故が1979年に米国・スリーマイル島(TMI)発電所で起きた、冷却材損失事故です。今回の福島第一原子力発電所の事故はこれです。簡単に説明すると、地震によって炉心の入っている原子炉圧力容器から水漏れが起きました。こういう場合に要となるのが、炉心を冷却するための装置(緊急炉心冷却システム:ECCS)です。今回の事故では津波のため緊急用ディーゼル発電機が全滅したために炉心を冷却するための装置を動かすことが出来なくなり、原子炉が空焚きになりました。原子炉は運転を停止しても、核燃料の中で発生した放射性物質が崩壊する際に熱を出すので冷却が必要になります。この冷却に失敗したのが今回の事故です。

炉心溶融を心配する質問を頂きましたが、今の所、1~3号機の原子炉への海水の注入は安定して行われているようなので、冷却が十分行われればまずは大丈夫です。一番重要なことは「放射性物質=核分裂で出来た物」を外に出さない事です。炉心(核燃料集合体)が融けても、一般の人への被害はまずありません。先日、WinWinで今の状態を「おなら」、チェルノブイリの状態を「うこん」をまき散らした状態と表現しているホームページの紹介がありました。




?で書いた揮発性の高い131ヨウ素、133キセノンなどはおならです(笑) うんこを外部にまき散らさないことが最重要となります。

軽水炉は原子炉格納容器(原子炉圧力容器などが入っている外側の容器。厚さ5cm程度の鋼鉄製)、原子炉圧力容器(炉心が入っている厚さ20cm程度の鋼鉄製の容器)の中に燃料集合体と制御棒からなる炉心が水の中に漬け込まれています。ネットで調べたところ、事故を起こした1~5号機のMrak1炉心は圧力容器:16cm、格納容器:3cmの鋼鉄製との事です。

圧力容器の中に水がどのぐらい入っているかはわかりませんが、圧力容器が外側からであっても十分に冷やされていれば圧力容器に穴が開くことはまずありません。当初は水蒸気爆発のリスクを感じましたが、今は安定して注水が行われているので大丈夫でしょう。海水を注入したこともあり、事故を起こした原子力発電所が2度と使われることは無いので、外にいる我々は「うんこ」が外に出なければO.K.と思いましょう。

原子炉に関してちょっと心配なのが2号機です。数日前に原子炉格納容器内で爆発があり、下の部分に破損が入ったとの情報がありました。空気が入り、水素爆発が原子炉格納容器内で発生することを恐れていましたが、あれから何日か経ったので今の所は大丈夫なようです。

あと、「3号機はプルサーマルをしているが、プルトニウムの影響は無いのか?」との質問を頂きました。原子炉は新品の燃料として235ウランを3%に濃縮したウラン燃料を使います。運転の最終段階では出力の40%程度は238ウランが中性子を吸収、β崩壊を経てできた239プルトニウムが担っています。従って、プルサーマルだから特に危ないということはありません。プルトニウムは物質中最悪の毒性を持つという話がありますが、化学物質としての毒性を心配する必要は無く、毒性の大部分はα線の放出によるものです。α線放出物質としては半減期の短い(放射線を短時間にたくさん出す)241アメリシウム等の方がはるかに強力です。


 ?-2 使用済み核燃料プール

昨日から自衛隊の航空機火災用消防車を中心とした放水作業が軌道に乗り始めたようなので、だいぶホッとしました。19日19:00のニュースでは屈折放水塔車で連続注水が可能となったとの事なので、いやーーーーーっ、やれやれですね。一昨日、ヘリコプターからの放水がなかな進まない事や機動隊が水もかけずに撤退した話を聞いたときは正直「状況、わかってる? 僕が志願して水かけに行く?」と思いました。

やばさ加減ではこちらの方がはるかに上です。ここまで読まれた方は重要なのが「おなら」の臭さは我慢するにしても、「うんこ」= 使用済み核燃料(核分裂生成物)をまき散らさないことに限ることはわかっていただけたのではないかと思います。

原子炉から取り出した使用済み燃料は自分で熱を出すため、原子炉から取り出した後しばらく冷却する必要があります。発熱量は原子炉から出した後急激に下がりますが、「燃料集合体1本あたり、9か月たった時点で家庭用電気ストーブ3~4台分」とテレビで北大の奈良林先生が言っておりました。ただし、3号機では500本、4号機は1300本以上保管されていますから冷却しなければ、プールの水も沸騰します。

使用済み核燃料プールが非常に恐ろしいのは「うんこ」の飛散を防ぐ原子炉圧力容器も原子炉格納容器も無い事です。原子炉の空焚きに近い状態が使用済み核燃料プールで起き、4号機では水・ジルカロイ反応で水素爆発が発生し原子炉建屋(コンクリート厚さ:1m)が壊れました。3号機ではプールの水が沸騰し、どの程度かわかりませんが使用済み核燃料がむき出しになった可能性があります。現在(3/21)、3号機ではプールの容量の3倍程度の注水に成功したとのことです。水はγ線・中性子に対しては非常に良い遮蔽になります。放射性ヨウ素もかなり吸収されます。あとは電源系の回復とあわせて、一歩一歩事故が収拾に向かうことを祈るしかないですね。

長文ご容赦ください。

以上です。


 金子純一 (Junichi H. KANEKO, Ph.D., MBA)
北海道大学大学院 工学研究科
 量子理工学専攻 准教授
 E-mail: higedon@eng.hokudai.ac.jp




PS
「部分的に切り出すと意味合いが間違ってとられてしまう可能性があるので、全文をそのままの形で配布してくださる場合のみ転送を許可します」という但し書きをつけて使っていただければと思います。

という許可を頂きました。
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by Iamyukko | 2011-03-24 23:08 | くらし
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